アメリカ人の従兄弟が来日することになり、同い年で英会話を特訓している私が街を案内してあげました。質問されたことの多くは答えられましたが、たまに言葉に詰まることがありました。しかし、和やかな雰囲気の中で移動できたのです。母国では自家用ボートを所有していてマリーナに係留していると説明を受けたので、私のような一般庶民は気軽に楽しめない趣味を持っていることがわかりました。羨ましい感情を伝えようとした結果、なぜか憎悪の意味を持つ一言を発してしまいました。事前に文法の入門書などを一気読みして知識を蓄えていたつもりでしたが、上手に整理できなくて羨望と憎しみを同列に認識していたようです。笑顔だった彼の表情が一瞬だけ曇ったものの、オウム返ししてもらったおかげで私の間違いに気づきました。失礼なことを言ってしまったと反省したので、今後は学んだことを一つずつ脳内で咀嚼してから新しい英会話のテクニックを吸収しようと決意しました。
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